聖ミカエル学院幼稚園の保育目標
生きる力を育てる
<たくましい体を作る>
遊びを通してたくさんの運動をすることにより、体を動かすことの喜びを感じる。 それとともに、運動が健康や体力向上に有益であることを知る。 普段の生活を通して、健康や安全に必要な習慣や態度を身に付ける。 食事の楽しさと大切さを知り、好き嫌いなくしっかり食べられるよう努力する。
<困難を乗り越える強い心を作る>
遊びや生活の中で、友だちと関わる楽しさと喜びを知る。 社会の一員として、ルールを守ることの大切さを知る。 一つのことを仲間とともに達成することの心地よさや充実感を味わう。 けんかなどのトラブルは、どのような場合でも話合いで解決しようと努力する。 課題や困難なことを、いろいろな方法で試したり、周りからの援助を受けながら、粘り強く乗り越えようとする強い心を作る。
個性を尊重し、伸ばす
<一人ひとりの個性を尊重する>
友だちの一人ひとりが、自分と同じように、家族や社会にとってかけがえのない大切な存在であることを知る。 外見的な特徴や、「できる・できない」などにより優劣を判断するのではなく、一人ひとりが努力していることを認めてあげられる心を持つ。 また、自分自身も更に努力しようとする意欲を持つ。
<一人ひとりの個性を伸ばす>
知的好奇心・探究心・さまざまな欲求を、その子の能力や状態に応じ、主体的な活動を通して高め、一人ひとりの力を伸ばす。
豊かな感性と、思いやりの心を育てる
<豊かな感性を育てる>
豊かな自然に触れることにより、生きていることのすばらしさと尊さを感じる。 人間も自然の一員であることを理解し、すべての生物が尊厳を持って生きていくことが、何よりも大切であることを知る。 自然・音楽・友だち等、周りの環境を通して、自分の感じたこと・考えたこと等を表現したり、共有したりして、感性を高めていく。
<思いやりの心を育てる>
友だちのよさに気づき、友だちと思いを共有したり触れ合ったりすることの楽しさやおもしろさを感じる。 周りの人たちの言動により、自分が傷ついたり、励まされたりすることに気づき、自分も周りの人たちのことを考えて、言ったり、行動したりできるようにする。
保育目標を実現するために
私たちは、愛情と感謝の気持ちを持って接しています
家族や周りの人たちからたくさんの愛を授かりながらこの世の生を受けた子どもたち、
これからの人生が幸福で豊かなものになるよう、私たちは、精一杯援助したいと思います。
また、保育者として、子どもたちや保護者の方々と出会い、子どもたちの成長の喜びと感動を共有できることに深く感謝しています。
私たちは、家族の方々に負けないくらいたくさんの愛情を注ぎたいと思います。
「愛と感謝は保育(教育)の原点である」と考えています。
私たちは、園児を、一人ひとり見つめています
園児は、一人ひとりが同じように大切な存在です。
子どもたちに言葉をかけたり、スキンシップをとったり等、細かなことでも、園児に平等に接することができるよういつも心がけています。
私たちは、何人かの園児と遊んでいる時も、常に他の園児にも目がいくように努力しています。
危険なことをしていないか、どのような遊びをしているか等、いつも気をつけるようにしています。
私たちは、子どもたちのサインを見逃しません
子どもたちは子どもたちの中で成長します。
友だち同士の関わり中で、子どもたちはたくさんのサインを出します。
トラブルも成長のチャンスととらえることができ、なにげない言葉の中に成長の芽が育っている場合もあります。
私たちの役目は、よりよい環境を整え、子どもたちが成長のサインを出したときに、見逃さずに最適な援助をすることだと考えています。
それこそが、子どもたちが幼稚園に通う最大の目的であり、私たちプロに課せられた使命だと思います。
私たちは、たっぷり時間をかけます
幼稚園の生活は、基本的に、時間のリズムがついています。
しかしながら、子どもたちの成長の場面は突然訪れ、前もって計画しても思うようにはいかない場合が多いようです。
そのような時でも、たっぷりと時間をかけ、納得がいくまで話を聞いて接することができるよう心がけています。
その為、担任以外の保育者を配置し、カリキュラムにも余裕を持たせる等環境を整えています。
幼稚園では、課外活動や習いごとなどは一切行いません。
一番大切なことにたっぷりと時間をかけ、手作りの保育をしたいからです。
水泳や音楽等の習いごとは、各家庭を通して行うよう保護者の方々の理解をいただいています。
私たちは、バランスのとれた成長を考えます
家庭や周りの社会の中に、ハンディキャップを持った人たちが居るのと同じように、幼稚園でもそのような子どもたちが居るのが当然だと考えます。
私たちは、ハンディキャップを持つ子どもたちを各クラスに受け入れています。
そのことにより、双方の子どもたちがお互いに影響しあい、より良い教育効果があがるよう十分に配慮しています。
自由に活動していい時と団体行動すべき時、活発に行動していい時と静かに椅子に座っているべき時、
自分が発表(発言)していい時と他の人の話を聞くべき時等を、遊びやたくさんの行事を通して、
年齢やその子に応じて、きちんと指導しています。
それらは、基本的生活習慣と同じように、幼児期に身に付けなくてはならない大切な能力であり、幼稚園だけでなく、
これから生きていく社会生活の基本になると考えるからです。
私たちは、家庭との連携をしっかりとります
幼児期の子どもたちにとって、幼稚園での保育と家庭での子育ては、共に重要なものです。
そのどちらかが不十分であったり、バランスがとれていなかったりした場合は、子どもたちのより良い成長は期待できません。
私たちは、子どもたちの成長について家庭との連携をしっかり取ることは極めて大切なことであると考えます。
その為、保育参観等で保育の様子をお知らせし、必要な場合は、個人的に連絡します。
また、保護者の方々の考えや、家庭での様子を考慮し、お互いに共通理解できるよう努力します。